10月26日、後志・積丹の8町村=島牧村、寿都町、黒松内町、蘭越町、泊村、神恵内村、積丹町、古平町を訪問。

2012年10月29日 16:11

 島牧村では藤井村長さんと懇談。「ブロードバンドの村」としてNTTのポスターにもなったくらいに”村”としては早い時期にICTを導入。800戸のうち150戸くらいが加入と。また最近では熊やエゾ鹿の被害もさることながら、「海獣被害」についても課題となっていることを訴えられる。鳥獣被害については先の国会で法改正したところですが、海獣被害もその際の論点ではありました。引き続きの取り組み課題となっています。

 寿都町といえば風力発電。町が主体の行政としての取り組みは全国的にも早い。現在10機の風車が稼動しているが、電力の地産地消のみならず送電も含め成功事例の一つ。「これも国会で「買取価格制度」をしっかり取り組んでいただいたおかげで、町としても潤いそうだ」との嬉しいお話を頂く。今後は送電網の整備を要望と。

町行政の活性を目指して若い職員の皆さんのアイデイアのプレゼン途中だというのにお時間を頂いた。町立診療所も道立病院から町へ移管の際には地域医療や家庭医で先行していた室蘭日鋼病院から支援を受け現在も継続中とのこと。安定した医療運営には、それにいたる大きな努力が伺われる。北海道は大きなポテンシャルを持つ再生エネルギーの事業化にも、道庁はじめ、市町村、経済界などが一体になって施策推進してほしいとご意見を伺った。

 黒松内町では、若見町長さんと懇談。ここは「ぶなの北限の町」で、林業木材、酪農の町でもある。

「美しい村」にも加入しており、町内を車で走ると本当に手を入れていない畑や丘や川の風景が美しい。しかし生活の課題はどこも大きくかかえている。

町内の福祉の担い手で伝統あるつくし園を是非寄っていった下さい、と、町長さんからもお薦めいただく。

その、社会福祉法人つくし園は今年、開設57年になるという日本の福祉界にとっても先駆者であり、重鎮である廣瀬清蔵理事長の運営による。長い歴史の中で障害者の施設から児童施設、高齢者施設、在宅ケアと幅広い実践、サービス提供で,法人全体で、今や利用者は1000人を越え、職員も500人を越えている。まさにこの町の福祉が雇用を担っているといってもいい。全社協のポストの今もある廣瀬理事長さんは91歳には見えないかくしゃくとしたシャープなお元気なお姿で現役! 感動です!  医療界の日野原重明先生に並んで、福祉界の廣瀬先生!

 蘭越町では宮谷内町長さんと懇談。蘭越町も多々、先駆的な取り組みをしている町。「蘭越米」は逸品だが、今年も豊作と。賞味が楽しみ!

さまざまな取り組みの一例として、農業の画期的取り組みとしては、大型の「育苗センター」を持ち、稲の育苗をしている。田んぼに田植えをするとき、農家は自分のところでマットに土と種をまき、数センチに育った稲を田植えする。それを町の育苗センターで育て、農家に頒布する仕組み。これは好評でまた品質の均一化にも貢献する。次回は実際の現場を拝見したい。

泊村では牧野村長さんと懇談。丁度、24日は道の泊原発の事故を想定した原子力防災訓練が行われたばかり。従来から訓練を行っていた道と泊、共和、岩内、神恵内の4町村に加え、今回は30キロ圏の緊急防護措置区域に含まれた寿都、蘭越、積丹、ニセコ、倶知安、古平、仁木、余市、赤井川の9町村が参加し、全体で1800人が参加する広域的な訓練だったようだ。

写真のように岩内の町からは湾の向こうに白い泊原発の建物が日常的に視野に入るが、泊村は原発の先にあるため、住民の視野に入らない。

昔、泊村には北海道最古の炭鉱があり、その閉山に伴って地域に原発立地が計画され、昭和39年に誘致したという歴史をもつ。住民にとっては長年、生活が共存してきたともいえる。安全が確認されれば早期に再稼動して欲しいという住民の声もある。

 神恵内村では高橋村長さんと懇談。かってこの村の医療費は全国一だったという。その原因を探り、医療提供者側にも一緒に考えてもらうなど地道な行政の努力の結果、医療費の水準が下がり現在にいたっているという。小さな村だからできることもあるが、行財政の確保は本当に厳しい課題でもありますね。

積丹町では松井町長さん、保健福祉や住民課の課長さんたちとご要望等伺う。写真にあるようにここでもIP電話を全戸に取り付け、行政からの広報や緊急連絡、町民生活に必要な情報を一元化して提供している。住民のみなさんはテレビ電話としてよく活用していると。また喜茂別町と一緒に、内閣府の「新しい公共」型健康管理のモデル事業に参加、これも成果が上がっているという。中々先駆的なこと

に熱心。

さて、ご要望には、国の予算の使い勝手にご意見も。これは基礎自治体からは多いですね。インフラ整備や防災のさまざまな住民ニーズに応えるには、たとえば総務省の予算など、もっと自由に使えるような要綱にして欲しいということも。たとえば、国道や道道でないところを整備するのは町の財源だけでは困難もある。津波などの際に海に面した家から裏の山に逃げるのに、階段をつけて欲しいといった小さなニーズに予算が使えないなど、現場ならでのご意見を多々頂く。町立診療所の赤字についても支援策を要望される。

 古平町では副町長さんたちと懇談。ところで、ここの役場庁舎はなんともレトロなステキなたたずまい! 入り口の2面のアーチと石段は、昭和レトロそのもの。記念に一枚 撮影!

さて、古平も福祉の町として有名。歴史のある古平福祉会が知的などの障害者の施設を長年にわたって運営している。当初は東京あたりから入居者が入っていたが、現在は300人がここで生活。古くから地域移行を実践しているので、町の行事などの際にもここの方たち抜きには運営できないほどに。ユニバーサルな町になっている。

雇用も同様。最近では在宅ケアに熱心なグループも誕生し、町の課長さんもボランテイアでかかわっておられる、がん末期のかたを自宅で看取ったりしている。すっかり日の暮れた時間にもかかわらず、役場でのお話も尽きないことでした。

皆様有難うございました!

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