今年のヘルシー・ソサエテイ賞は、しなやかな社会を目指す草の根の各分野の皆様に。

2013年03月20日 10:03

3月19日、今年もヘルシーソサエテイ賞の授賞式が開催された。日本看護協会とジョンソン・エンド・ジョンソンの共催で今年で9回目となる。

私も諮問委員を仰せつかり、毎年の受賞者のみなさんとの懇談を楽しみに参加させていただいている。

今年もまた保健医療分野で、国内外で、「ヘルシー・ソサエテイ」のために草の根的に頑張っておられる多彩な皆様が”発掘”され、その業績に敬意と感謝をこめ、さらなるご活躍をみんなで支えるべく一夜、集まった。

まずは東大の福島智さん、全盲ろう者として初の大学生となり、都立大を卒業。いまは東大の先端研教授。バリアフリーの社会を目指して、政府や企業のバリアフリーのリーダーとして頑張っておられる。「世界盲ろう者連盟」を2001年位設立、アジア代表委員でもある。バリアフリー社会とは障害者が社会とつながる際の「バリア」のない社会。日々の研究と活動を続ける先駆者でもある。

長瀬淑子さんは、「マクドナルドハウス」を日本に誘致、建設を推進した方である。こども病院等でがんなどで闘病する子どもと親のための宿泊施設マックハウス。多くの子どもたちが助けられている。マックハウスは全国で1400人のボランテイアが支えており、2万人を超す子供たちが支援されている。

また金井昭雄さんは、難民にメガネを送り続けて31年間。これまで4か国で13万3000組のメガネが、難民の皆様に見える喜びと可能性を送り続けている。「自立の手段です」とは金井さんの言葉。

谷川武ドクターは皆様もテレビでご存知かも。東京電力福島第一原発の過酷事故のとき、真っ先に産業医として原発事故収束に立ち向かった現場労働者のストレスケアに現場に入り、寝食を共にしてケアをしながら社会に発信してこられた。災害発生時はまず被災者の支援が重要になるが、その災害の対処に立ち向かう人々の健康管理と福祉の改善は貴重な経験として今後も引き継がれていくだろう。

須磨昭子さんはハイチ復興のために現地で戦っている85歳のシスターである。現地からビデオでご挨拶をされた。1977年にハイチに入り、以後医療活動を続けている。特に大地震後のハイチでは結核が大きな問題になっており、「亡国病」にもなっている深刻な状況にある。85歳になった今も活動を続けているシスターのご健康をお祈りするばかりである。

そして最後は青年部門で受賞の小沼大地さん。国内の企業で働く人を新興国のNPOなどに派遣し、現地の社会課題解決に取り組む、「留職」プログラムを推進している。「留学」ならぬ「留職」。日本からの支援で未来を切り開くリーダーを育成することが彼のライフワークと。

先般、最高年齢で芥川賞を受賞した黒田さんが、「生きているうちに見つけてくれてありがとう」とおっしゃった言葉がふと浮かぶ。日本にもまだまだ多くの草の根的に自分の置かれた場所で活動している方々は多くおられるでしょう。

保健医療福祉分野の皆様、「来年は私こそ」、「隣のあの方なら」と思われる方もおられるでしょう。どうぞ、私あてにご推挙ください!!

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