石巻・東松島の被災地を訪問、石巻の地域包括と「て・あーて東松島の家」の活動を視察。

2015年05月29日 11:05

仙台―石巻バス石巻包括センター石巻仮診療所石巻2東松島の家.j サロン東松島の家5月27日、ようやく石巻と東松島を視察・訪問することができました。仙台駅前から石巻まで、ミヤコーバスで1時間30分・片道800円です。3日後の30日から震災後4年にしてJR仙石線が開通とのことですが、被災後、多くの人を運んだバス路線。

石巻では業務ご多忙な中、開成地区の仮設団地内にある市立病院仮診療所長(兼地域包括センター長)の長 純一先生に市内をご案内頂き、復興と合わせ、市の考えるこれからの地域包括ケアについてお話を伺った。

現地で直接、復興のさまを拝見しながらの話には復興の道のりへの実感が沸く。

甚大被害でいまや跡形もない市立病院跡を巡りながら、駅前に再開発、新築なる市立病院を核とする、地域包括ケアシステムは、「基礎力づくり」コミュニテイの充実に27年から29年度まで3年かける。

乗ったタクシーの運転手さんが「いやあ、復興なんてまだまだ!」と言う言葉が実感される町の状況だった。運転手さん自身、仮設暮らしで胃潰瘍の治療を継続中で、先日退院してきたばかりだという。みな頑張っている!

石巻では6000戸の仮設と4000戸の借り上げ仮設に23000人が避難している。2015年度は4000戸の復興住宅が入居がこれからはじまるが、この開成住宅は1882戸。その中に仮診療所がある。長先生は、阪神淡路の経験、長野県佐久病院での地域医療の経験を活かし、ここの復興に全力を費やしておられる。

国を挙げての【保健医療福祉介護と住民の暮らしをささえる地域づくり=地域包括ケアシステム】は、まさに被災地の復興のまちづくりと連動してこそ本物と言える。

プレハブづくりの診療所と地域包括センターでは、市の推進室の皆様が頑張っておられた。

さて、隣の東松島に移って、川嶋みどり先生たちが運営するNPO「て・あーて東松島の家」を視察。こじゃれた一軒家(元精神科のデイケアだった)が「東松島の家」。ここでは週に4日オープンで、気軽に立ち寄っての健康相談や様々な企画が行われている。

この日は、矢本公園の仮設住宅の集会所で、月例の「なでしこ茶論」が開かれるというのでそこに参加。いらした住民の皆様とお茶っこ、しながらお話を聞いた。サロンは2年目に入り、継続支援こそ力!と。仮設の訪問と合わせ展開している。

この日は東京と仙台からて・あーての会員のエキスパートナースたちが8人で運営。血圧測定や健康相談、爪切りとフットケア、リンパマッサージのライセンスを持つナースの手や足のマッサージなど。常連の方たちが30人近く集まり、お茶をしながら、会話に笑顔が絶えない。60代から90代までのみなさま、もう何百篇語ったのだろうか、震災時のこと、今の暮らし、これからの設計など、問わず語りに語る皆様。津波からどのようにして逃れ、助かったのか。家族と2晩ぶりに再会したことなど、新築2カ月目で土台だけになった自宅。倒壊しなかったが津波で住めない状況の家をかかえた方が一番大変とも。

そして、長い仮設暮らしの4年間は人を変える。身内の死、認知症もでたり、精神疾患も病む。老後の人生設計を180度変えた被災の困難は、今も続く。このことはしっかり受け止めなければならない。

政治への不満、復興の財政支援の不公平感なども静かに語られた。

さて、「て・あーて」がスタートしたのは、まずは被災した病院の看護師・その人たちへの心身両面からの支援から始まったという。そして仮設での看護活動が継続されて2年となる。NPOとしての運営にも財政面で課題も少なくないが、これからも継続してほしいし、人的にも財政的にも多方面からの支援を要請したいと思う。

 

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