イギリス・デンマーク「認知症ケア・地域包括ケア」の視察に渡欧。

2015年09月13日 10:26

2クロイドン街並みサウスロンドンアンドマーズリーNhS集合写真デイメンチアuK アドミラルナース イヤンさん、ヒルダさんドラワー市の市役所前ドラワー市在宅のNs、ヘルパーフェレルゴーン中庭から2在宅チームのみなさんと2インゴーン居室  8月末から9月にかけて9日間、イギリスとデンマークに認知症ケアや高齢者住宅、在宅ケア、地域包括ケアなどの視察に、全国各地から集まった仲間の皆様と視察団で訪問してきました。

ロンドンでは、まずサットン区のケアラーセンターを訪問。ケアラー支援と認知症の家族を支援するアドミラルナースの活躍、また母親を介護した当時者アンさんのお話など。次いでデイメンチアUKで「アドミラルナース」養成と活躍をCEOのヒルダさんと昨年の来日来、友人となったイアンさんからレクを。

またクロイドンのメモリーサービス(認知症初期集中支援チーム)や継続ケアのナーシングホーム、なども訪問。現場の認知症の方へのケアも視察。

ロンドンでの今回の大きな収穫は、サウスロンドン&モーズリーNHSトラストで、認知症の地域ケアを全英的にリードしている、キングス・カレッジをバックとしたキングス・ヘルス・パートナーの[クリニカルアカデミックグループ]のチームの皆様から、イギリスの認知症ケア・地域ケアの実際と研究等の実績、最新情報をトータルに視察できたことです。

特にイギリスの認知症分野でリーダーシップをとって活躍のコンサルタント医のダニエル・ハーウッド先生から、全体を概観し、今の国家的課題として取り組まれている「認知症の診断率を向上させる」取り組みや脱薬物療法等、ケアのポイントのプレゼンとト意見交換は大変貴重な時間となりました。11月にはロンドンで日英の認知症の後継イベントがあり、ダニエル先生もスピーカーとして参加とのこと。

さて、イギリスでは70万人の認知症高齢者がいるといわれているが、診断されているのは50%。いかに地域に認知症の意識を高め、高齢者が最初にかかるGP(かかりつけ医)や医療職など専門職の力量をあげるか取り組んでいる。1人診断すれば55ポンド(約11000円)をGPの診療報酬につけたりしている。

わが国ではそもそも「地域精神保健」が充実しておらず、この分野の専門職の看護師なども地域にはいない。認知症の早期診断とケアにつなげる方策はこれからの課題!またケアの方法や家族支援も課題をかかえており、参加者一同、自分の現場と照らしての質問や意見交換が盛り上がった次第。

デンマーク・コペンハーゲンでは、最新施設のフェレルゴーンを再訪。管理者のアンナさんと再会。昨年夏に訪問した時よりもまた一層、充実した視察内の様子に「定点観測」の面白さを感じる。

コペン近郊のドラワー市では予防・アクテイビテイ・在宅24時間ケア、高齢者住宅(プライエボーリ),認知症ケアなど地域包括ケアをトータルに視察。ここも昨年訪問した時からまた、変化があり、いかにもデンマークらしい。

変化の一つは市役所の福祉担当課長さん、予防と在宅ケアのセンター・【ビタゴーン】、高齢者住宅と入居施設【インゴーン】のそれぞれの管理者が人事異動をしていた!福祉課長さん曰く、「ここにきてびっくりすることばかりでした。もっと改革しなければ」と。なるほど!三人ともアクテイブな女性たちばかり.

またコペンハーゲンのアマ―地区を担当する在宅ケアチーム(訪問看護・訪問介護・リハ・認知症専門ナース、認知症専門アドバイザー)を視察したが、地域をベースとした認知症ケアの充実ぶりには感心させられた。

いずれも詳細はまたこのブログでも紹介していきますが、わが国でも認知症高齢者が400万人、将来は800万人かと予測される中、国家戦略として新オレンジプランが進んでいるが、今回の視察からも大いに示唆を受けたことでありました。

それにしても視察先で対応するのが、ケアの世界でリーダーシップをとり、パワフルな女性たちばかり!というのも、わが国への教訓の一つでもありそう。

参加の皆様とは新しい出会いと楽しい旅となりました。どうもありがとうございました!

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