【第2回WHOグローバルフォーラム=高齢者のためのイノベーション】に参加

2015年10月14日 09:33

WHO5WHO2WHO3WHO410月7.8.9日と神戸にて、WHO神戸センター主催の、高齢化問題を議論する「第2回グローバルフォーラム」が、開催され、主催者からご招待受けて2日間、参加したところです。

この会議は、世界22か国から約200名の参加で半ばクローズな会合でしたが、行政、企業、NGO等、学会のリーダーが基調講演、パネルデイスカッションをし、人口の高齢化が進む世界各国における制度やコミュニテイ、技術の変容について課題と未来志向のデイスカッションしましたが、各国からの参加者とのフレンドリーな情報共有と共に、大変アトラクテイブな時間でした。

WHOは最近、【高齢化と健康に関するワールドレポート】という新しい報告書(写真4枚目)を出したばかりですが、その研究チームのリーダー、John Beard  WHO Aging and Life Course の講演は,これからの各国での高齢者ケアと高齢者(特に認知症)にやさしいコミュニテイづくりに大いに資するものでした。

これは、【高齢人口を対象とした保健政策の策定と、実際のサービス提供の大きな変革をもたらすことで、これらの課題に対応すべきで、高齢者について抱かれている時代遅れのステレオタイプのイメージを払しょく、ライフコース全体の健康問題への対応が必要であること。しかし高齢者がすべて「依存」を意味することでもなく、人口高齢化は社会にとっても新しい可能性を示すものである。また高齢者への支出はコストではなく投資、そしてリターンも】と、まとめたレポートです。

パネルデイスカッションでは、ロンドン大学キングスカレッジの林真由美さんもセッションの一つ「地域密着型ケアのモデルについて:地域社会(コミュニテイ)のメンバーの参加」を司会され、南アフリカ、ブラジル、日本のスピーカーで興味深い議論を展開。低・中所得国における高齢化の進行はまた違った社会問題を提示していました。南アフリカでは女性の25%がHIV感染で死亡率も高く、それが高齢化に大きな影響があるのですが、医療サービスは不足し孤立している状況。そんな中でNGOの Agewellが開発した健康な高齢者がケアの必要な高齢者をピアサービスをするための「教育ツール2020」の紹介が。これは20の質問と20の観察見守り項目をスマホで、チェックし、医療社会サービスにつなぐというもの。

またベトナムからはNGOで、村レベルでクリニックや行政と共同で、50-70人のクラブを作り、ニーズ把握やサービス提供をトライしているなどの取り組み。

しかしいずれも資金調達やファンドの問題をかかえ、また、WHOの提唱する「ユニバーサルヘルスカバレッジ」をどう実現するのか、必要な医療介護サービスと無駄な医療費の問題、国民の意識改革、コミュニテイのヘルスワーカーの養成の問題などイノベーションの課題も共有。

2025年問題も取りざたされますが、2050年、今世紀中ばには、地球上すべての国で高齢化を迎えることにWHOの危機感と、イノベーションへの世界戦略とチャレンジが伝わる会合でした。

高齢化先進国ニッポン! 国際交流、国際貢献で多いに期待されますが、足元の高齢者ケアシステム、地域包括ケアシステムもしっかり構築していきたいですね。

 

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