熊本・こうのとりのゆりかご視察・子どもの福祉は優先課題

2010年03月17日 11:07

php0gyeVU15日月曜日、熊本に青少年特別委員会で児童虐待関係の視察に行きました。慈恵病院の「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポストと最初報じられた)」や乳児院を視察。県と市の担当者からもヒヤリングしました。妊娠出産、そして生まれてから健全に育てられ養育され大きくなっていく=この”普通”のことが難しくなってきている社会の様相を凝縮したような実態が分かり、胸が痛むのと同時に、政治(家)のとりくみ課題も明確になったような1日でした。

この「こうのとりのゆりかご」に2年半で51人の乳幼児が「遺棄」されました。へその緒のついた状態の新生児から3歳児までです。写真の壁の扉を開けて児を入れると中から鍵がかかり、ナースステーションに音がなり、ナースが病棟に連れていき保護。のち警察と児童相談所に連絡が行くという仕組みです。扉横の壁には 「ちょっと待って!相談して!」と促す表示とインターホンがついています。

扉を開けて児を入れると「遺棄」ですが、インターホンで相談して保護されれば、どうしても育てられなければ「特別養子縁組み」の道もある。

この仕組みは、法制度に則ったものではないのですが、病院の理事長と看護部長さんのお話からは、路上などに遺棄されて生命をうしなう赤ちゃんを見るに見かねてやむないものとしてドイツの例に習って作ったとのこと。しかし、生命は維持できても、その子の一生を考えると、出自を知ったとき果たしてその子は?と考えると「児の不利益性」は大きいと思いました。

県や市では「検証会議」で調査、厚生労働委員会にも報告書を上げています。

次に訪れた乳児院では、へその緒もついた状態でつれてこられた新生児から3歳児までが20人弱、暮していました。

ケアするスタッフの人員基準が昭和51年の1対1,7(一人が1,7人の赤ちゃんを看る)のままだと聞いて驚き!少なすぎますね。室内も殺風景に思います。家庭の温かさが欲しいような。

乳児院の庭の桜が2-3分咲きで淡い花を見せていたのが、小雨の中でなんとも哀しげに胸に残りました。

さて、委員会では児童虐待防止法の改正も視野に入れて、今後検討が進む予定です。

この夜は神奈川県介護支援専門員協会で講演でした。熊本からの飛行機が35分も送れ、19時からの開会に遅刻!ケアマネジャーの皆様申し訳ありませんでした。現場の皆様からも力をいただきました。

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