デンマーク・フランスの医療と介護、視察報告

2010年08月20日 18:43

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8月のお盆の週に5年ぶりに、デンマークとフランスの社会保障=特に医療と介護、高齢者ケアや在宅医療を視察・調査に行ってきました!国会議員となってはじめて海外調査に、もちろん自費で。

現在、わが国でも介護保険や高齢者医療制度が国会で議論になっており、来年の国会では法案審議も、といったスケジュールです。毎年のようにこれらの国の医療や介護福祉を定点観測していた私としては、本当に久しぶりのコペンハーゲンやパリでした。

今回はデンマークの田舎、オーデンセやボーゲンセまで足を伸ばし、都会と地方の行財政改革の状況も比較して調査・視察することができ、実り多い8日間となりました。

デンマークは2007年の総選挙で保守連立政権となリ、福祉国家の福祉にも厳しい風がふいている様子。

この改革で道州制を導入、13県を5つの地域(Region)に、271市(コムーネ)を98市に統合。そして地方分権を進めました。すべて公的サービスでやっていた福祉に「民間参入」をさせたのも大きな焦点でしょう。

分かりやすい例では介護の必要な高齢者の身体ケアは1日に数回巡回できめ細かいサービスを提供しますので、かなりの重度になっても、望めば自宅での一人暮らしも可能なのはいままでと変わりません。が、たとえば「掃除」は2週に1回に。当然高齢者の不満は出ますが、財政難をこうして乗り切ろうとしている様子。

それに民間参入といっても市町村の予算の枠で、入札。ヘルパーなどの人件費も市町村職員と同じです。ただ、効率と競争で質を上げようという試みも。

もう一つのポイントは、特養に類する老人ホームはすでに20年前に新設をストップ。施設から在宅ケアに移行していますが、それを「ケア付き住宅(要介護者の入る住宅=日本流に言えばここに特養の入居者が入っている)」と自立している「高齢者住宅」に明確に二分。この住宅政策を徹底的に進めていることと、ヘルパーや看護師、リハといった24時間の在宅のケアサービスを分離したところです。

デンマークの病院の入院期間は短く、高齢者が大腿骨骨折で入院してもわずか4-5日で退院。地域のケアチーム(ヘルパー・看護師・リハ)がその日からケアを24時間展開します。

入院期間が1日でも長引けば、医療費は国営医療ではなく、市町村のペナルテイになりますから、すぐに在宅移行で医療費削減もできます。

政府、社会省、施設、高齢者住宅、地域のケアチーム、をヒヤリングしましたが、デンマーク看護協会も表敬訪問。

会長さんから、「ナース・プラクテイショナー」を養成し、法制度化にむけて政府のアクションを起こしているところだと聞きました。少子高齢社会の医療変化を受けて先進国、どの国も考えることは同じようです。

わが国でも早くこの「ナースプラクテイショナー」養成の議論をしっかり進めたいと確信して帰ってきました。

進化するデンマークの医療と介護。また詳細を報告しましょう。

さて、次回はフランスの「在宅入院」についての視察をお楽しみに!

写真は高齢者の素顔や高齢者住宅の遠景、担当者の皆様など。コペンの観光名所の人魚姫の像はいま、上海の万博にご出張。変わりに石の上に大型スクリーンでその上海の光景が写されていました!午後9時ころ、ようやく海に落ちる大きな夕日に久しぶりに癒されました。

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